こんにちは、「ストーマライフなび」管理人のわるたーです。
オストメイトになってから、服選びの中で特に悩んだのがズボンのウエストまわりでした。
ストーマの位置とズボンのベルトラインがちょうど重なってしまい、今まで持っていたズボンを履くとウエストが締まらなかったり、「痛い」「パウチを圧迫して怖い…」と感じることもありました。
でも、いろいろ試していくうちに、オストメイトでも快適にズボンを履けるコツが少しずつ分かってきました。
今回はその経験をもとに、ズボン選びのポイントと、着用を楽にしてくれるおすすめアイテムを紹介します。
まずは“ストーマの位置”を意識することから
ストーマの位置は人それぞれですが、私の場合、おへそとほぼ同じ高さにあります。 つまり、普通のズボンだとちょうどウエストベルトがちょうどストーマに当たる位置なんです。
そこで、私は2つの方法でズボンを履いています。
①ストーマの下でズボンを履く
股上が浅めのズボンをストーマの下に通して履くと、ストーマの圧迫を気にせずにすみます。
ただし、パウチがズボンの外に出るので、長めのトップスで隠すなど工夫が必要です。 また、スーツを着る時のように、シャツをインするスタイルには不向きです。
②ウエストにゆとりのあるズボンを履く
もう一つは、ウエストにゆとりのあるズボンでパウチをすっぽり覆って履く方法です。 ストーマやパウチを圧迫しないように、お腹から拳1個分くらいの余裕があるサイズを選んでいます。
ただし、そのままだとズボンがずり下がってしまうため、サスペンダーを活用しています。
ファッションの選択肢を広げてくれる、サスペンダー
ゆとりのあるズボンを履く時に愛用しているサスペンダーですが、初めは名探偵コ〇ンみたいで「オシャレなアイテムとしては使いづらいな」と思っていました。
でも、肌着の上にサスペンダーを着けてからトップスを重ねれば、外から見えません。 そのおかげで、今までどおりの服装を楽しむことができるようになりました。
もちろん、シャツの上から着けることで、スーツスタイルにも対応できます。
おすすめのサスペンダー
サスペンダーを使うなら、私のおすすめはホルスタータイプです。 ホルスタータイプは、あらかじめできたベルトの輪に腕を通して、左右2点で固定する構造になっています。
一般的なサスペンダーはクリップ3点または4点でズボンを支えるタイプが多く、トイレのたびにクリップの付け外しが必要です。 その点、ホルスタータイプならクリップ2つで簡単に着脱できるため、トイレもスムーズです。
さらに、肩のバンドがずり落ちにくく、長時間着けても肩への負担が少ない構造になっています。
季節ごとのズボン選び
私は季節やシーンに合わせて、ズボンの履き方を変えています。
- 夏や部屋着のとき:股上が浅めのズボン+長めのトップス
- 仕事やおしゃれしたいとき:ゆとりのあるズボン+サスペンダー
夏は汗でサスペンダーが気になりやすいですし、冬はパウチが外に出るスタイルだとお腹が冷えてしまいます。 季節やシチュエーションに合わせて調整できるようになると、服選びでのストレスがぐっと減りますよ。
おわりに
オストメイトになると、今まで着ていた服が合わなくなって落ち込むこともあると思います。 でも、オストメイトになったからといって、オシャレを諦める必要はありません。 ちょっとした工夫や便利なアイテムを取り入れれば、ファッションの楽しみは取り戻せます。
私は今でも、新しい服を買うたびに「これ、パウチに干渉しないかな?」と確認しますが、それももう“日常の一部”。 オストメイトになったことで、新しい服やスタイルに挑戦するきっかけにもなりました。 あなたも、自分に合った工夫を見つけて、オシャレを楽しんでくださいね。
みなさんが実践しているファッションの工夫やおすすめアイテムがあれば、ぜひコメント欄で教えてください!
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