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消化器ストーマ(人工肛門)の話題を中心にオストメイトの日々の生活や
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抗がん剤治療中に起きたストーマトラブル|CAPOX療法で経験した副作用の体験談

体験記

こんにちは、オストメイトブログ「ストーマライフなび」管理人のわるたーです。
今回は少し重いテーマですが、「抗がん剤治療中のストーマトラブル」について、私自身の体験を書いてみたいと思います。

私は直腸がんステージ3Cで手術を受け、ストーマを造設しました。その後、再発予防のために約6か月間の抗がん剤治療を行いました。

治療は

  • オキサリプラチン
  • カペシタビン

を組み合わせた CAPOX療法 です。

一般的に知られている副作用としては

  • 手足症候群
  • しびれ
  • 吐き気
  • 下痢

などがあります。

しかし私の場合は、それ以外にもストーマと肛門に強い痛みという、かなり辛い症状を経験しました。抗がん剤治療中のストーマトラブルについては、インターネットで調べてもあまり情報が見つかりません。そのため、同じような症状で悩んでいる方の参考になればと思い、今回の体験を書いてみたいと思います。

私が受けた抗がん剤治療(CAPOX療法)

私が受けた治療は、いわゆる CAPOX療法 です。これは、点滴の抗がん剤と飲み薬の抗がん剤を組み合わせて行う治療で、大腸がんの術後補助化学療法としてよく使われています。 治療スケジュールは次の通りでした。

  • 3週間で1サイクル
  • 点滴:オキサリプラチン を3週間に1回
  • 内服:カペシタビン を2週間服用
  • 1週間休薬

これを 8サイクル(約6か月) 行う予定でした。

4サイクル目から突然起きた強い肛門の痛み

私の抗がん剤治療は、しゃっくりや手足のしびれに悩まされることはあったものの、ひどい吐き気はありませんでした。事前に説明を受けていた副作用が中心で、「これなら何とか頑張れるかもしれない」と感じていました。

しかし、その気持ちを大きく揺るがすトラブルが4サイクル目に入った頃に起きました。 突然、肛門の奥に強い痛みが出始めたのです。

私はストーマ造設手術の際、肛門温存手術を受けていたため、直腸を切除したあとも大腸と肛門はつながった状態で残っています。ストーマ造設後しばらくは、肛門から粘液が出ることもありましたが、痛みなどの症状はありませんでした。 ところが抗がん剤治療が進み、4サイクル目に入った頃から肛門の痛みを強く感じるようになりました。

症状は次第に悪化し、

  • 座ることができない
  • じっとしていても痛い
  • 血の混じった粘液が出る

という状態になりました。

同じタイミングでストーマにも痛み

さらに同じ時期、ストーマにも痛みが出てきました。

ストーマの状態をよく見ると、

  • ストーマが腫れている
  • 少し出血している

という状態でした。

このとき私は、抗がん剤の影響で粘膜に炎症が起きているのではないかと感じていました。 ストーマは腸の一部が体の外に出ている状態なので、腸の粘膜そのものです。 もし抗がん剤によって粘膜がダメージを受けているのであれば、

  • ストーマ
  • 直腸粘膜

の両方に症状が出ても不思議ではないのではないか、と考えました。

病院に相談するも原因は不明

もちろん、この症状については病院にも相談しました。 診察では、肛門の触診も行われました。 しかし結果は、原因ははっきりしないというものでした。

私は「抗がん剤の影響ではないでしょうか?」と何度も伝えました。

しかし、

  • そのような副作用の報告はない
  • 典型的な副作用ではない

という理由で、明確な診断はつきませんでした。

あまりの痛みに抗がん剤中止を相談

痛みは本当に強く、座ることすらできない日が続きました。 そのため、5回目の治療のときに私は医師に「抗がん剤をやめたい」と相談しました。

しかし私のがんはステージ3Cでした。 再発リスクが高いこともあり、医師からは「もう少し頑張りましょう」と励まされました。

その結果、まずはオキサリプラチンを減薬して治療を継続するという方針になりました。

手足症候群で歩けなくなる

5サイクル目の抗がん剤治療開始後、さらに別の副作用が出てきました。 足の裏に水疱ができたのです。

歩くたびに強い痛みがあり、歩くことが困難になりました。 これはカペシタビンでよく知られている副作用である手足症候群でした。
この影響で、6回目の治療は延期となりました。

6サイクル目から抗がん剤を減量

延期後の治療から、

  • オキサリプラチン 中止
  • カペシタビン 減薬

という形になりました。

その結果、肛門の痛みやストーマからの出血は徐々におさまっていきました。 その後は、7回目、8回目と治療を続け、なんとか全8サイクルを完遂することができました。
振り返ってみると、抗がん剤治療の約半年間はかなり大変な時間だったと感じています。

抗がん剤とストーマのトラブルはあまり情報がない

今回の経験を通して強く感じたのは、抗がん剤 × ストーマに関する情報が本当に少ないということです。

特に

  • 肛門の痛み
  • ストーマ粘膜の炎症

といった症状については、インターネットで調べてもほとんど情報が見つかりませんでした。
そのため私自身、「これって自分だけなのでは?」とかなり不安になったことを覚えています。

これから抗がん剤を受けるオストメイトの方へ

抗がん剤治療は、副作用が本当に人それぞれです。 教科書に書かれている副作用以外にも、「自分にしか起きていないのでは?」と思うような症状が出ることもあります。

もし、ストーマや肛門に痛みが出たという方がいたら、

「自分だけではない」

ということを知ってもらえたら嬉しいです。
今回の体験が、同じような状況にある方の参考になれば幸いです。

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