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初めての○○シリーズ|オストメイトになって初めて仕事復帰した話

初めての○○シリーズ

こんにちは、オストメイトブログ「ストーマライフなび」管理人のわるたーです。

今回は「初めての○○シリーズ」として、 オストメイトになって初めて仕事復帰したときの体験について書いてみたいと思います。

ストーマ手術を受けたあと、多くの人が気になるのが

  • 仕事に戻れるのか
  • 通勤は大丈夫なのか
  • 職場のトイレはどうするのか
  • ニオイや音で困らないか

といったことではないでしょうか。

私自身も、復帰前はかなり不安でした。

この記事では、 私が仕事復帰までに感じていた不安と、実際に復帰してどうだったのかを正直に書いていきます。

これから仕事復帰を考えているオストメイトの方の参考になれば嬉しいです。

手術から仕事復帰までの期間

私は直腸がんの手術を受け、ストーマを造設しました。

仕事に復帰したのは、手術から約3か月後です。

復帰時の年齢は36歳でした。

体力は正直なところ、健康だったころの7割くらいという感覚でした。

さらにその後、抗がん剤治療が始まると体力は落ち、 5割以下くらいの感覚の日もありました。

それでもデスクワーク中心の仕事だったこともあり、何とか仕事を続けることができました。

仕事復帰前に一番不安だったこと

仕事復帰を考えたとき、私が特に不安だったのはこの3つです。

① 通勤は問題なくできるのか

② 職場でストーマの処理(トイレ)はできるのか

③ ニオイや音で周囲に気づかれないか

どれも日常生活に直結する、不安の大きいポイントでした。

ここからは、それぞれの不安について 実際にどうだったのかをお話ししていきます。

通勤は問題なくできるのか

結論から言うと、通勤は問題なくできました。

ただし、何も考えずに乗り切れたわけではなく、いくつかの準備と工夫があってこそだと感じています。

私の場合、自宅から職場まで電車で1時間弱。さらに通勤時間帯はかなり混雑する路線です。

特に心配だったのは、

  • 車内での漏れや剥がれ
  • 排泄処理が必要になった場合の対応

でした。

そこで行った対策がこちらです。

① 排泄リズムを把握する

ストーマ造設後、私の場合は起床後1時間以内に排泄があることが多いと分かりました。

そのため、出発1時間前には起床し、自宅で必ず排泄物の処理するようにしました。

一度処理しておけば、昼頃まで排泄がないことも多く、安心して通勤できるようになりました。

② 通勤経路のトイレを事前に確認する

復帰前に、空いている時間帯に実際の通勤ルートを確認しました。

  • オストメイト対応トイレがある駅
  • 広くて使いやすいトイレがある駅

を把握しておくことで、**「いざとなればここに行ける」**という安心感が生まれます。

③ 万が一に備えて交換セットを持つ

通勤用のバッグには、パウチ交換セット一式を常に入れています。

これにより、「もしトラブルが起きても対応できる」という心理的な余裕が生まれました。

こうした準備のおかげで、

通勤に関して大きなトラブルは一度もありませんでした。

職場でストーマの処理はできるか

結論として、オストメイト用トイレがなくても問題なく対応できます。

私の職場は3階にあり、1階にはオストメイト対応トイレがあります。

ただ、普段は3階の通常トイレを使っています。

不安に思う方も多いと思いますが、もともと自宅でも普通のトイレで処理をしているため、特別な設備がなくても対応は可能です。

ただし一点だけ重要なのは、トラブル時の備えです。

例えば、

  • パウチの漏れ
  • 剥がれ

といったトラブル時には、オストメイト対応トイレの方が対応しやすい場面もあります。

そのため、「オストメイト対応トイレが近くにある」という安心感は大きいと感じました。

ニオイや音で周囲に気づかれないか

この不安については、ほとんど心配する必要はありませんでした。

まずニオイについてですが、現在のストーマパウチは性能が高く、 正しく装着していればニオイが漏れることはほぼありません。

次に音についてです。

私も最初は、「ガスの音で気づかれるのではないか」と心配していました。

ですが実際には、

音が出やすいタイミングがある

といったことが分かり、私の場合は音が気になるのはパウチ交換直後くらいで、日中はほぼ問題ありません。

そのため、日常生活で困る場面はありませんでした。

職場にはオストメイトであることを伝えるか問題

オストメイトは外見では分からないため、職場に伝えるかどうか悩む方も多いと思います。

私は、上司と同僚には伝えることにしました。

理由は、

  • トラブル時にトイレに時間がかかる可能性がある
  • 周囲の理解が必要になる場面がある

と考えたからです。

とはいえ、「手術でオストメイトになりました。ご迷惑をおかけするかもしれません」というシンプルな説明だけです。

反応は拍子抜けするほど普通で、自然に受け入れてくれました。

そして時間が経つと、「もう忘れているのでは?」と思うくらい、特別扱いされることもありません。

これは、安心して働くうえでとてもありがたい環境でした。

仕事復帰して感じたこと

仕事復帰をして一番感じたのは、ストーマがあっても社会で普通に働けるということでした。

もちろん体力は落ちており、抗がん剤治療中は大変な日もありました。

それでも、

  • 通勤して
  • 仕事をして
  • 同僚と話す

そんな日常を取り戻せたことは、自分にとって大きな自信になりました。

ストーマは大きな変化ですが、それが理由で社会から離れる必要はない と実感することができました。

これから仕事復帰するオストメイトの方へ

仕事復帰を考えると、不安なことはたくさんあると思います。

私も復帰前は「本当に大丈夫なのか」と何度も思いました。

ですが実際には、多くの不安は“事前の準備”で解決できると感じました。

大切なのは、

  • 無理をしないこと
  • 事前に準備しておくこと
  • 少しずつ慣れていくこと

です。

ストーマがあっても、自分のペースで社会に戻ることはできます。

この記事が、これから仕事復帰を目指す方の少しでも安心材料になれば嬉しいです。

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