こんにちは。オストメイトブログ「ストーマライフなび」管理人のわるたーです。
ストーマパウチの交換で使用するリムーバー(粘着剥離剤)は、皮膚への負担を減らしながら装具を剥がすための大切なアイテムです。
私は長らくボトルタイプのリムーバーを使用していましたが、最近は持ち運びに便利なワイプタイプを愛用しています。
今回は、私がワイプタイプを選んだ理由と、実際に使用した2種類の製品を比較した結果をご紹介します。
比較してみると、カタログ上の容量や価格だけでは分からない違いがありました。
これからリムーバーを選ぶ方の参考になれば幸いです。
ワイプタイプを使うようになった理由
以前は3M キャビロンのボトルタイプのリムーバー(TP1)を使用していました。
使用感に不満はなかったものの、外出時に持ち歩くには少し大きく、予備のパウチ交換セットの中で場所を取ることが気になっていました。
また、仕事用や外出用など複数の交換セットを用意しているため、それぞれにボトルを入れておくには本数が必要になります。かといって、その都度ボトルを入れ替えるのも手間だったことから、常備しづらい点も悩みでした。
そこで使い始めたのが、3M キャビロンの個包装のワイプタイプのリムーバー(TP2)です。
必要な枚数だけ持ち歩けるため荷物がコンパクトになり、外出時の交換セットにも入れやすくなりました。
一方で気になったのがコストです。
「個包装だから1回あたりの費用は高くなるのでは?」と思い、実際に計算してみました。
私の場合、ストーマ装具の交換頻度は2~3日に1回で、ボトルタイプのリムーバ―(30mL)を約1か月で1本消費していました。この条件で1回あたりのコストを計算したところ、ワイプタイプの方がコスト面でも優れていることが分かりました。
| 製品 | 内容量 | 価格 (税込)※1 | 1回あたりの費用※2 |
|---|---|---|---|
| 3M キャビロン皮膚用リムーバー TP1(ボトル) | 30mL/本 | 1,650円 | 約110~140円 |
| 3M キャビロン皮膚用リムーバー TP2(ワイプ) | 30枚/箱 | 2,970円 | 約99円 |
※1 価格は記事執筆時点の購入価格です。
※2 TP1は「約1か月で1本使用」「月の交換回数は約12~15回」として算出。TP2は1回の交換につき1枚使用として算出。
ワイプタイプの製品の比較
もともとワイプタイプの製品としては3MキャビロンのTP2を利用してましたが、他のメーカーからもワイプタイプの製品が販売されていることを知り、使いやすい製品を探すために比較検証することにしました。今回検証したワイプタイプのリムーバーは以下の2製品です。
| 製品名 | メーカー | 公称容量 | 価格 (税込) | 1枚当たりの価格 |
|---|---|---|---|---|
| キャビロン皮膚用リムーバー TP2 | 3M | 3.0mL | 2,970/箱(30枚) | 99円 |
| ブラバ粘着剥離剤 12011 | コロプラスト | 3.9mL | 4,125/箱(30枚) | 137.5円 |
ブラバは1枚あたりの価格ではTP2より高いものの、公称容量は3.9mLで、TP2の3.0mLより約30%多くなっています。
「容量が多い分、実際の使い勝手も違うのだろうか?」
そんな疑問から、ブラバを実際に試してみることにしました。
私のリムーバーの使い方
ここでひとつお伝えしておきたいことがあります。
私は一般的な使い方とは少し違う方法でワイプタイプのリムーバーを使用しています。
手順は次の通りです。
- ワイプの袋を開封する
- 袋の中に残っているリムーバー液をストーマ装具の隙間へ垂らす
- パウチを少しずつ剥がしていく
- 残った部分だけワイプで補助する
この方法だと、ワイプ自体の湿り具合だけでなく、
「袋の中にどれくらい液が残るか」
が使いやすさに大きく影響します。
実際に使って感じた違い
3M キャビロン皮膚用リムーバー TP2
私が現在も使用している製品です。
袋の中にある程度リムーバー液が残っているため、その液を装具の隙間へ垂らしながら剥がすことができます。
私の使い方との相性は非常によく、交換作業がスムーズに進みます。
コロプラスト ブラバ粘着剥離剤 12011
こちらも剥離性能自体に不満はありませんでした。
ただし、液がワイプにしっかり吸収されているためか、袋の中に残る液が少なく感じました。
そのため、私のように袋の中の液を利用して装具を剥がす方法では少し使いづらく感じました。
ワイプを中心に使用する方であれば問題なく使える製品だと思います。
実際に測定してみた
実際の使用感だけでなく、袋の中にどれくらいリムーバー液が残っているのか測定することにしました。
測定方法は以下の通りです。
- ワイプを3個開封
- それぞれの袋に残ったリムーバー液を同じ容器に回収
- 3個分の液をまとめて電子秤で測定
- 測定した重量を3で割り、1個あたりの残液量を算出
ワイプ1個あたりの残液量が少なく、0.1g単位の電子秤では1個毎に測定するのが難しかったため、3個分の袋から残液をまとめて回収し、その重量を測定しました。
3M キャビロン皮膚用リムーバー TP2
3個分の袋から回収できたリムーバー液は、合計3.4 gでした。
これを3で割ると、1個あたりの平均は約1.13 gとなります。
| 3個分の残液重量 | 1個あたり平均 | |
|---|---|---|
| 回収できた残液 | 3.4 g | 約 1.13 g |
TP2の測定結果
コロプラスト ブラバ粘着剥離剤 12011
ブラバも同じ方法で測定しました。
3個分の袋から回収できたリムーバー液は、合計0.5 gでした。
これを3で割ると、1個あたり平均は約0.17 mLとなります。
| 3個分の残液重量 | 1個あたり平均 | |
|---|---|---|
| 回収できた残液 | 0.5 g | 約0.17 g |
ブラバの測定結果
実測結果を比較
結果をまとめると、以下のようになりました。
| 製品 | 公称容量 | 3個分で回収できた残液重要 | 1個あたりの平均 |
|---|---|---|---|
| 3M キャビロン TP2 | 3.0mL | 3.4g | 約1.13 g |
| コロプラスト ブラバ 12011 | 3.9mL | 0.5g | 約0.17 g |
公称容量だけを見ると、ブラバは3.9mLで、TP2の3.0mLより約30%多い製品です。
ところが、今回の測定では、袋から回収できた残液はTP2が約1.13gだったのに対し、ブラバは約0.17gでした。
つまり、今回の測定結果では、TP2から回収できた残液はブラバの約6.8倍という結果になりました。
これは、実際に使用したときに感じていた、
「ブラバは袋の中に液がほとんど残っていない」
という感覚とも一致する結果でした。
あくまで、今回測定したのはあくまで袋から回収できた残液の重量です。ワイプに含まれているリムーバー液の量や、製品全体に含まれる液量を測定したものではありません。
そのため、「TP2の方がリムーバー液そのものを多く使用している」という意味ではなく、私のように袋に残った液を装具に垂らして使う方法では、TP2の方が使いやすかったというのが今回の検証結果です。
容量が多い=使いやすいではなかった
今回比較してみて感じたのは、
「公称容量が多い=使いやすい」
とは限らないということです。
ブラバ12011は容量だけを見ると3.9mLでTP2より多いのですが、私の使用方法ではTP2の方が使いやすいという結果になりました。
これは製品の良し悪しではなく、使い方との相性の問題だと思います。
まとめ
私は現在、3M キャビロン皮膚用リムーバー TP2を継続して使用しています。
理由はシンプルで、
- 袋の中に液が残りやすい
- 液を垂らしながら装具を剥がせる
- 自分の交換方法に合っている
からです。
一方で、ブラバ12011もワイプ自体はしっかり湿っており、剥離性能に不満はありませんでした。
これからワイプタイプのリムーバーを選ぶ方は、容量や価格だけでなく、
「自分がどのように使うか」
という視点でも選んでみると良いかもしれません。
少しでも参考になれば幸いで

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