こんにちは、「ストーマライフなび」管理人のわるたーです。
ストーマを造設してから、温泉に行くことに不安を感じていませんか?
「ストーマがあっても温泉に入れるの?」
「大浴場でパウチを見られたらどうしよう……」
「周りの人に嫌な思いをさせないかな?
ストーマがあっても温泉は楽しめますが、やはり人目や周囲への配慮が気になることもあります。
私も、そんな気持ちと付き合いながら、年に数回の温泉旅行を楽しんでいます。
この記事では、オストメイトである私が温泉を楽しむために実践している4つの工夫と、入浴時に気をつけていることを紹介します。
温泉に行ってみたいけれど、ストーマが気になって一歩踏み出せない。そんな方の参考になればうれしいです。
オストメイトでも温泉は楽しめる!
まずお伝えしたいのは、ストーマがあっても温泉を楽しめるということです。
厚生労働省もオストメイトの入浴について案内している
厚生労働省は、「オストメイト(人工肛門・人工膀胱のある人たち)の公衆浴場への入浴にご理解ください」という資料を公開しています※。
この資料では、ストーマ装具を必ず装着するなどのルールやマナーを守って入浴すれば、排泄物が漏れることはなく、衛生上の問題はないと説明されています。
また、ストーマ装具は入浴に耐えられる材質・構造になっており、装具を装着したまま入浴できます。
もちろん、装具の貼り付け状態やストーマ周囲の皮膚の状態には気を配り、製品の説明書に従うことが大切です。
しかし、ストーマがあるからといって、温泉を諦める必要はありません。
※参考:厚生労働省「オストメイトの公衆浴場等への入浴について」
それでも、人目が気になるのは自然なこと
衛生上の問題がないと分かっていても、気持ちの面では別の話ですよね。
大浴場では、周りの人との距離が近くなることもあります。
パウチを見られたらどう思われるだろう。周りの人が気にしないだろうか。
そんなことを考えてしまう方もいると思います。
私も、温泉を楽しみたい気持ちがある一方で、人目が気になることがあります。
だからこそ、無理に気にしないようにするのではなく、自分が安心して入浴できる方法を選ぶことが大切だと感じています。
そこで、私が実践している工夫を4つ紹介します。
私が実践している温泉の楽しみ方4選
1.家族風呂・貸切風呂を利用する
私が温泉を楽しむための方法のひとつが、家族風呂や貸切風呂を利用することです。
貸切風呂なら、ほかのお客さんの目を気にせず、家族や一緒に旅行している人とゆっくり入浴できます。
ストーマがあると、パウチを見られたらどう思われるだろう、と気になることもありますよね。そんなとき、周囲の視線を気にせず、自分のペースで温泉を楽しめるのは大きなメリットです。
家族で温泉旅行をする場合は、宿泊先を選ぶときに貸切風呂があるかどうかを確認してみるのもおすすめです。
施設によっては、事前予約が必要だったり、別料金がかかったりすることもあります。公式サイトなどで利用条件を確認しておくと安心です。
「温泉には入りたいけれど、大浴場はまだ少し不安……」
そんな方は、まず家族風呂や貸切風呂から温泉を楽しんでみてはいかがでしょうか。
2.大浴場に入りたいときは、混雑する時間を避ける
貸切風呂や部屋のお風呂は安心ですが、せっかく温泉旅行に来たのだから、広い大浴場にも入りたいと思うことがあります。
そんなときに私が意識しているのが、入浴する時間帯です。
例えば、深夜や早朝など、比較的利用者が少ない時間帯を選ぶようにしています。
人が少なければ、周りの目を気にする機会も減りますし、自分のペースでゆっくり入浴しやすくなります。
ただし、施設によっては深夜に入浴できなかったり、清掃時間が設けられていたりします。利用時間を事前に確認しておきましょう。
また、時間帯によって混雑状況は異なります。必ず空いているとは限りませんが、自分が落ち着いて入浴できそうな時間を選ぶだけでも、気持ちが楽になると思います。
「大浴場に入りたいけれど、人目が気になる」という方は、ぜひ試してみてください。
3.部屋のお風呂でパウチを交換してから入る
入浴する時間帯を工夫するほかに、私が実践しているのが、入浴前の準備です。
私は温泉旅行では、大浴場に向かう前に、部屋のお風呂で新しいパウチに交換するようにしています。
新しいパウチにしておくと、接着面の状態やパウチの汚れを気にせず入浴しやすくなるので、安心して大浴場に向かえます。
また、部屋のお風呂なら、周囲の目を気にせず、自分のペースでパウチを交換できるのもメリットです。
大浴場で人目が気になる方は、入浴前に部屋で準備を済ませておくことで、気持ちに余裕を持って温泉を楽しめるかもしれません。
ただし、新しいパウチに交換すれば、漏れや剥がれの心配がなくなるわけではありません。交換後は、装具がきちんと貼り付いているかを確認し、入浴しましょう。
私にとって、入浴前に落ち着いて準備をしておくことも、温泉を楽しむための大切な工夫のひとつです。
4.多目的マスキングベルトを活用する
温泉の大浴場では、できるだけ人目を気にせず入浴したいですよね。
そこで私が使用しているのが、多目的マスキングベルト(販売ページ)です。
私は普段、透明タイプのパウチを使用しています。透明なパウチは中の状態を確認しやすいというメリットがありますが、温泉の大浴場では、ストーマやパウチの中身が見えてしまうことが気になります。
多目的マスキングベルトを装着すると、透明なパウチを覆い、ストーマやパウチの中身を見えにくくできます。
また、入浴中にパウチが浮くのを抑えたり、パウチの膨らみを目立ちにくくしたりできる点も、私が便利だと感じているところです。
ベルトは肌色なので、肌になじみやすく、装着していても目立ちにくいのも気に入っています。
もちろん、ベルトを着ければパウチが完全に見えなくなるわけではありません。それでも、見た目が気になる気持ちを和らげ、私が温泉を楽しむための工夫のひとつになっています。
オストメイトが温泉を楽しむために気をつけたいこと
ここまで、私が実践している工夫を紹介してきました。
温泉を楽しむためには、自分が安心できることだけでなく、周囲への配慮も大切です。
ストーマ装具を装着したまま入浴する
厚生労働省の資料では、公衆浴場で入浴する際はストーマ装具を装着し、浴室や浴槽で装具を外したり洗ったりしないことが案内されています。
温泉に入る前には、装具がきちんと貼り付いているか確認しておきましょう。
入浴前にパウチ内の排泄物を処理する
入浴前には、パウチ内に排泄物がたまっていないか確認し、必要に応じてトイレで処理しておきましょう。
これは自分自身が気持ちよく入浴するためだけでなく、ほかの入浴者への配慮にもつながります。
装具や皮膚の状態に注意する
装具の貼り付け状態やストーマ周囲の皮膚に問題がないか、入浴前後に確認することも大切です。
皮膚トラブルがある場合や、手術直後などで入浴について不安がある場合は、医師やストーマ外来の看護師に相談しましょう。
また、装具の交換直後に入浴する場合は、製品の説明書に従って使用してください。
施設の利用条件を確認する
温泉施設によって、設備や利用ルールは異なります。
特に初めて利用する施設で不安がある場合は、貸切風呂の有無や利用条件を確認しておくと安心です。
必要に応じて、事前に施設へ問い合わせておくのもよいと思います。
まとめ:自分に合った方法で温泉を楽しもう
今回は、オストメイトである私が温泉を楽しむために実践している4つの工夫を紹介しました。
- 家族風呂・貸切風呂を利用する
- 部屋のお風呂でパウチを交換してから入る
- 多目的マスキングベルトを活用する
- 大浴場は混雑する時間を避ける
ストーマがあると、温泉に入ることに不安を感じるかもしれません。
私自身も人目が気になることはありますが、こうした工夫をしながら温泉旅行を楽しんでいます。
そして、これまで温泉で嫌な思いをしたことはありません。
もちろん、感じ方や状況は人それぞれです。無理に大浴場に入る必要はありませんし、最初からすべての工夫をする必要もありません。
貸切風呂を利用してみる、部屋のお風呂から始めてみるなど、自分が安心できる方法を選んでみてください。
ストーマがあるからといって、温泉を楽しむことまで諦めなくてもいい。
この記事が、温泉に行ってみたいと思っているオストメイトの方にとって、少しでも参考になればうれしいです。

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